お弁当

最近高山なおみさんの料理本を買ったので、日々ごはんも読みなおしてみました。番外編のフランス日記の、特にパートナーのスイセイさんと喧嘩になってしまったくだりが好きです。
初めての国でマナーや周りが気になり、こんなことしたら失礼になるとか固くなってしまっている高山さんに、ちゃんとくつろいでいないと喧嘩になってしまい、それで高山さんは日本でいるときと少しもかわらず袖をちょんぎったジャンパーにクリップでナプキンを留めたスイセイさんをこれは旅行の間にスイセイが発明した大事な事なのだと言い。本当はこういうスイセイさんのほうが世界で通用するのかもと書いていてなんだかよい感じだなぁと読むたびに思ってしまいます。他の巻では、家族の毎日のごはんの世話をするのは楽しいことだけど、つまらなくもある。日々の落ち着いた暮らしというのは、私にとってかけがえのないものではあるが、それを週に一度壊したくなる。だから軽く飲むんではなくて、朝帰りするくらいに、長々と、体がくたびれてへろへろになるまでのまなくてはならない。… たとえば自転車に乗っていて転ぶ時、「あぁ、こんなに幸せで、もう私は死んでもいいやー」なんて思いながら無防備に転ぶ。 なんて、すごく共感してしまう。
記憶違いでなかったら、確か何処かで高山さんは、嫌々手抜きのレシピの料理をするならその日はインスタントにしてしまったほうがよいと言うような意味の事を書いていたと思う。自分も毎日のお弁当や食事の用意楽しい日ばかりでないけれど習慣でなかなか今日はいいか、と思いきる事ができないでいて、手抜きレシピはしないけど、同じものを作っていても何だかいちいち雑になってしまって何だか材料に申し訳ない気になったりする。